トルコ、アラブ首長国連邦(UAE)への原子力発電所の輸出を可能にする原子力協定の承認案は18日午前、参院本会議で採決が行われ、与党などの賛成多数で可決、承認された。民主党も賛成したが、1人が棄権、2人が欠席した。早ければ今年の夏にも発効する見通し。 民主党は承認案に賛成方針で臨んだが、福島選挙区選出で党副代表の増子輝彦氏は投票ボタンを押さず棄権した。徳永エリ、有田芳生の2氏は体調不良として欠席した。民主党は15日、衆院本会議採決を退席した2人を役職停止にして事実上解任し、菅元首相ら欠席した3人を幹事長名の注意としていた。 協定により、日本から両国に対して、原子力発電所の関連資材に加え、原子力技術を輸出できるようになる。輸出する際には、平和利用に限定するとともに、第三国への移転は制限される。 安倍首相は2013年5月にトルコとUAEをそれぞれ訪問し、協定に署名した。トルコでは、三菱重工業などの企業連合が受注することが決まっており、経済界から早期の協定発効を求める声が上がっていた。
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