農林水産省は27日、民間企業に売り渡す輸入小麦の価格を4月から平均9・7%引き上げると発表した。豪州などの不作に加え、円安で輸入価格が上がっているためだ。農水省は半年ごとに価格を見直しており、3%値上げした昨年10月に続いて引き上げる。上げ幅は2011年4月の18%以来の高さ。
小麦は政府が一元的に輸入し製粉会社などに売り渡している。今回は5銘柄平均で1トンあたり5万4990円で、半年前より4860円高くなる。
製粉会社は3カ月後あたりから小麦粉の販売価格を上げるとみられる。農水省によると、今回の原料値上げによる小麦粉製品への影響は、パン1斤0・9円、外食うどん店では1杯0・9円、家庭用小麦粉1キログラム小袋で8・5円という。
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