旧「日本未来の党」の分裂で、小沢一郎氏らの「生活の党」とたもとを分かった政治団体「日本未来の党」の総会が20日、東京都内で開かれた。滋賀県の嘉田由紀子知事が知事職に専念するために共同代表を辞任し、衆院議員の阿部知子共同代表が単独で代表となることを正式決定。「卒原発」を引き続き掲げ、今夏の参院選では野党間で連携し、重点選挙区で候補を擁立する方針を確認した。
嘉田氏は総会で、「国民の期待に十分沿えず、分党し、私が代表を辞退することをおわびしたい」と陳謝。阿部氏は「私たちは政党要件を失った。でも、政治の原点に立ち返るいいスタートをしたい」と語った。幹事長は阿部氏が兼務する。
旧未来は昨年の衆院選で121人の公認候補を擁立したが、現未来で活動するのは11人にとどまる。11人のうち現職は阿部氏だけで、残りは山田正彦、辻恵両前衆院議員と、飯田哲也前代表代行ら新人候補8人。国会では他党との統一会派を目指す。【笈田直樹、加藤明子】
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